サブネットマスク(subnet mast)は、ネットワークの範囲を定義するために使用します。
サブネットマスクはIPv4のIPアドレスを使用している場合のみに使用します。当ページはIPv4の前提で記載しています。
「IPv4ってなに?」と思われる方は、「IPv6」を意識して使用していない場合は、ほぼすべてでIPv4のIPアドレスが使用されており、サブネットマスクの使用に該当します。
IPアドレスとサブネットマスクを組み合わせることで、ネットワークの範囲(サブネット)を指定することができます。
たとえば、IPアドレス:172.16.0.1を使用している場合、サブネットの値でネットワーク範囲(サブネット)も異なります。
IPアドレス / サブネットマスク | ネットワーク範囲(サブネット) | パソコン等の数(注1) |
---|---|---|
172.16.0.1 / 255.255.255.0 | 172.16.0.0~172.16.0.255 | 254 |
172.16.0.1 / 255.255.0.0 | 172.16.0.0~172.16.255.255 | 65,534 |
パソコン等を接続できる台数は「ネットワーク範囲 - 2」となる。先頭のアドレスは「ネットワークアドレス」・最終のアドレスは「ブロードキャストアドレス」となり利用できません |
ネットワークが同一のパソコンやサーバは容易に通信することができます。逆にネットワークが同一でないパソコンやサーバは、ルータやネットワーク機器(L3など)を使用してネットワークを切り替えて通信する必要があります。
同一 ネットワーク ↓ 通信可能 | |
---|---|
違う ネットワーク ↓ 通信不可 |
一般家庭ではサブネットマスクを利用したネットワークの分割を利用することはほとんどありません。
ただし、必ずサブネットマスクを指定する必要があります。
サブネットマスクに設定する値は「こちら」でご確認ください。
サブネットマスクは大きく分けて2つに分けることができます。
当ページは、プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)について記載しています。
IPアドレス | 利用目的 | サブネットの管理 |
---|---|---|
グローバルIPアドレス | インターネットなど外部で使用しているIPアドレス | プロバイダーなどがサブネットマスク(サブネット)を管理・割振りしている 利用者が自由にサブネットマスクを割振りできない |
プライベートIPアドレス | 企業内や家庭内で使用しているIPアドレス | 企業や一般家庭でサブネットマスク(サブネット)を管理・割振りすることができる |
サブネットマスクの分割は、一般的に以下のような場合に利用されます。